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メープルだより

「安心とストレスの体験」

Vol.10 2014年2月
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あっという間に2月ですね。みなさんいかがお過ごしですか? 旧正月『恭喜發財』、中国の店先にお正月用品が並び、その横では獅子が勢いよく舞っての旧正月のお祝いです。子供たちは縁起の良い真っ赤な封筒で、お年玉をもらい、またまた新年のスタートです。

お祝いがあると集まるのが家族や親しい友だち。2月は、「家族の日」の祝日と「バレンタインデー」もあり、チョコレートが飛び交い、にぎやかに過ごしました。

家族といえば、気になるのが健康。子どもやお年寄りがいる場合、病気や怪我で病院にかかる機会が多いと思います。今回はバンクーバーでの病院体験のことを話します。

バンクーバーでは、病気になったとき、まずホームドクターに診てもらい、必要に応じて専門医が紹介されます。しかし、専門医に診てもらえるまでに時間がかかることが多く、ストレスを抱えてしまう時もあります。急を要する時は、もちろん救急病院に行くのですが…。

私にも一昨年こんな事がありました。苔むした古い木の階段で、思いっきり滑り、転がり落ちました。足首がみるみる膨れ上がってきたので、すぐに救急病院へ行き、痛さをこらえながら待ち続けました。捻挫骨折でした。足首の骨がずれていたので、プレートを入れて固定し、元に戻す手術を受けることになりました。ところが、すでに手術を待っている人がいたり、緊急手術を必要とする人が入って来たりで、手術を受けるまでに一週間かかりました。その間、家で痛み止めを飲み、冷やし、ひたすら耐えていました。手術は日帰りで終ったのですが、その後痛みがひどく「一日でも入院させてくれればいいのになぁ」と思ったものでした。

このように、予約が取りづらかったり、待ち時間が長かったりする一方、こんな経験もしました。長男、長女は日本での出産でしたが、次女はバンクーバーで出産しました。退院するとき言われたのは“Thank you!”だけで、出産、入院にかかった費用が全額州政府の健康保険でカバーされたのには、驚きました。もちろん、捻挫骨折の手術のときも、“Thank you!”だけでした。

バンクーバーでは、収入に応じた健康保険料を支払えば、基本的には治療費はほとんどカバーされます。出産の時には、こんなことまで無料かと感心したものでしたが、25年経って、こんな形で違う一面を見るとは思ってもみませんでした。まさにバンクーバーの医療の光と影を体験した感じですね。

みなさんの町ではどうですか?                                              山田 宏美


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