メープルだより
「新しい味覚」
Vol.7 2013年11月
みなさんいかがお過ごしですか? バンクーバーは夏時間が終わり、一気に日照時間が短くなりました。天気も、曇り、小雨、霧と続き、気持ちが落ち込むほど、どんよりと薄暗い日々が続いています。でもスキーシーズン到来も間近。山は白くなり始めています。
私の育った群馬の吉井町には、「赤城おろし」と呼ばれる風が吹きます。肌を突き刺すような北からの空っ風で、いつもほっぺや手の甲にひび割れができていたものでした。しかしバンクーバーには、その突き刺す寒さがありません。緯度が高い割には0度を下回ることは少なく、家の中は集中暖房なので全体が暖かく、長い夜も快適に過ごしています。
さて、そんな冬の夜長。小腹がすいてくるものです。ちょっと摘むのに便利なのが「のり巻き」。今回は色々な種類の「のり巻き」について話します。
1987年バンクーバーに来てから革新的な三つの「のり巻き」に出会いました。中身がアボカド、カニかま、レタス、マヨネーズ。そして巻き方は、海苔がご飯の内側に来る“インサイドアウト”と呼ばれる巻き方です。外側には白ゴマがまぶしてあり「カリフォルニア・ロール」と呼ばれ親しまれています。ひとつ口にポ~ン。最初にご飯、ごま、次に海苔、そしてマヨネーズ味の中身がバランスよく合い、サンフランシスコ、ロサンジェルスのさわやかな気候を思い出します。
私の育った群馬の吉井町には、「赤城おろし」と呼ばれる風が吹きます。肌を突き刺すような北からの空っ風で、いつもほっぺや手の甲にひび割れができていたものでした。しかしバンクーバーには、その突き刺す寒さがありません。緯度が高い割には0度を下回ることは少なく、家の中は集中暖房なので全体が暖かく、長い夜も快適に過ごしています。
さて、そんな冬の夜長。小腹がすいてくるものです。ちょっと摘むのに便利なのが「のり巻き」。今回は色々な種類の「のり巻き」について話します。
1987年バンクーバーに来てから革新的な三つの「のり巻き」に出会いました。中身がアボカド、カニかま、レタス、マヨネーズ。そして巻き方は、海苔がご飯の内側に来る“インサイドアウト”と呼ばれる巻き方です。外側には白ゴマがまぶしてあり「カリフォルニア・ロール」と呼ばれ親しまれています。ひとつ口にポ~ン。最初にご飯、ごま、次に海苔、そしてマヨネーズ味の中身がバランスよく合い、サンフランシスコ、ロサンジェルスのさわやかな気候を思い出します。
二つ目は「BCロール」。中身はカリカリに焼いた鮭の皮、きゅうり、とびこ。巻き方はやはり“インサイドアウト”。噛み締めると、ここブリティシュコロンビア(BC)州の川に、鮭が産卵のため遡上してくる風景が浮かびます。二つともすばらしい名前を付けたものだなぁと感心させられました。
最近はこんなのり巻きも。寿司にマンゴー?!インサイドアウトののり巻きの上に、マンゴーが乗っています(写真)。まるで色鮮やかなにぎり寿司。南国の風味が最初に口いっぱい広がります。
バンクーバーで見かける韓国風は、ご飯には酢を使わずに、ごま油と塩を少々混ぜます。中身は卵、にんじん、ほうれん草、ごぼう。そしてたくあんとソーセージが入ります。これまた具沢山で風味豊かです。
のり巻きの中身と言えば、マグロ、かんぴょう、きゅうり、梅しそ、納豆が主役と思い込んでいた私。のり巻きも「所変われば品変わる」で国際化しているんだなぁと実感。
私の新しい味覚が我が家の定番になりました。名付けて「メープルロール」。アボカド、卵焼き、ほぐした焼き鮭、カニかま、レタス、ごま、マヨネーズ。海苔は外側。3段重ねの重箱に色鮮やかに詰めて「さあ、どうぞ召し上がれ!」
あなたの新しい味覚は何ですか? 山田 宏美
最近はこんなのり巻きも。寿司にマンゴー?!インサイドアウトののり巻きの上に、マンゴーが乗っています(写真)。まるで色鮮やかなにぎり寿司。南国の風味が最初に口いっぱい広がります。
バンクーバーで見かける韓国風は、ご飯には酢を使わずに、ごま油と塩を少々混ぜます。中身は卵、にんじん、ほうれん草、ごぼう。そしてたくあんとソーセージが入ります。これまた具沢山で風味豊かです。
のり巻きの中身と言えば、マグロ、かんぴょう、きゅうり、梅しそ、納豆が主役と思い込んでいた私。のり巻きも「所変われば品変わる」で国際化しているんだなぁと実感。
私の新しい味覚が我が家の定番になりました。名付けて「メープルロール」。アボカド、卵焼き、ほぐした焼き鮭、カニかま、レタス、ごま、マヨネーズ。海苔は外側。3段重ねの重箱に色鮮やかに詰めて「さあ、どうぞ召し上がれ!」
あなたの新しい味覚は何ですか? 山田 宏美