メープルだより
「マジックワード」
Vol.2 2013年6月
みなさんいかがお過ごしですか? バンクーバーは新緑の季節となり、赤、白、ピンク、紫のシャクナゲの花があちらこちらで咲き誇り、さわやかな季節となりました。外に出て会話を楽しみたい季節ですね。そこで、今回は気持ちを伝える「マジックワード」のお話をします。
私がまだバンクーバーに来てまもなくの頃、車もなく生活用品を揃えるのに大きな荷物を抱え子供を連れて歩いていると、どこからともなく「Can I help you?」(お手伝いしましょうか)と声がかかってきました。また、3番目の子供を妊娠中にバスに乗った時には「ここに座って」とか、降りる時には「Have a nice day!」(良い一日を過ごしてね) と、声を掛けられました。今でも、車椅子に乗った人、ベビーカーを押している人を助けている光景を街のあちらこちらで見かけます。心温まる光景ですね。その気持ちはどこから来るのでしょう。
思い出すのは、子供たちがまだ小学生の頃、教室に「Thank you」「Excuse me」「Please」と大きく貼ってあった言葉です。何かをもらった時は「ありがとう」、ちょっと通る時は「すいません失礼します」、頼み事をする時は「お願いします」。子供がその言葉を忘れると、親や先生が子供の目を見て、相手への思いやりや感謝の気持ちの大切さを優しく教えていました。
そして、さりげない会話も大切ですね。夕食に招待されると「Welcome!」と抱きしめられて歓迎され、食事とともに、会話でもおもてなしされるほど、話題が豊富で華が咲きます。スーパーのレジでも「How are you?」(ごきげんいかがですか)から始まり、子供を連れていたら「何歳?」「赤い洋服可愛いね」と。こうした何気ない会話力は、子供のころから、授業や生活の中で、疑問に思ったこと、考えたこと、感じたことを発言する機会がたくさんあるので自然と身についてくるのでしょうね。
相手の気持ちを理解するというのは難しいもの。自分も同じような経験をしないと分からないものです。こちらの高校ではボランティアが卒業の必修科目になっていて、たくさんの人が社会奉仕を若いうちに経験していることも、会話の糧になっているのでしょう。
最近は全てが便利になり、時間の余裕、心の余裕が出きていいはずなのに、かえって情報に振り回され、忙しくて周りの人が何をしているのか気づかない反面、人と繋がっていないと不安を覚えたり、孤立して寂しい思いをしている人が多いように感じます。
そんな時の私のマジックワードは「五心」です。「はい」という素直な心、「すみません」という反省の心、「おかげさまで」という謙虚な心、「私がします」という奉仕の心、「ありがとう」という感謝の心。声に出してみるとよくわかります。さて、みなさんの「マジックワード」は何ですか? 山田宏美
私がまだバンクーバーに来てまもなくの頃、車もなく生活用品を揃えるのに大きな荷物を抱え子供を連れて歩いていると、どこからともなく「Can I help you?」(お手伝いしましょうか)と声がかかってきました。また、3番目の子供を妊娠中にバスに乗った時には「ここに座って」とか、降りる時には「Have a nice day!」(良い一日を過ごしてね) と、声を掛けられました。今でも、車椅子に乗った人、ベビーカーを押している人を助けている光景を街のあちらこちらで見かけます。心温まる光景ですね。その気持ちはどこから来るのでしょう。
思い出すのは、子供たちがまだ小学生の頃、教室に「Thank you」「Excuse me」「Please」と大きく貼ってあった言葉です。何かをもらった時は「ありがとう」、ちょっと通る時は「すいません失礼します」、頼み事をする時は「お願いします」。子供がその言葉を忘れると、親や先生が子供の目を見て、相手への思いやりや感謝の気持ちの大切さを優しく教えていました。
そして、さりげない会話も大切ですね。夕食に招待されると「Welcome!」と抱きしめられて歓迎され、食事とともに、会話でもおもてなしされるほど、話題が豊富で華が咲きます。スーパーのレジでも「How are you?」(ごきげんいかがですか)から始まり、子供を連れていたら「何歳?」「赤い洋服可愛いね」と。こうした何気ない会話力は、子供のころから、授業や生活の中で、疑問に思ったこと、考えたこと、感じたことを発言する機会がたくさんあるので自然と身についてくるのでしょうね。
相手の気持ちを理解するというのは難しいもの。自分も同じような経験をしないと分からないものです。こちらの高校ではボランティアが卒業の必修科目になっていて、たくさんの人が社会奉仕を若いうちに経験していることも、会話の糧になっているのでしょう。
最近は全てが便利になり、時間の余裕、心の余裕が出きていいはずなのに、かえって情報に振り回され、忙しくて周りの人が何をしているのか気づかない反面、人と繋がっていないと不安を覚えたり、孤立して寂しい思いをしている人が多いように感じます。
そんな時の私のマジックワードは「五心」です。「はい」という素直な心、「すみません」という反省の心、「おかげさまで」という謙虚な心、「私がします」という奉仕の心、「ありがとう」という感謝の心。声に出してみるとよくわかります。さて、みなさんの「マジックワード」は何ですか? 山田宏美