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『和』の優しさを
バンクーバーの人々に
B&B「花みずき」オーナー
山田宏美さん
11月19日2009年
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「おもてなし」という日本の美しい文化をバンクーバーで、と一念発起してB&B「花みずき」を始めた山田宏美さん。『和』の優しさをもっとバンクーバーの人に知ってもらいたいと最近は和布を使ったクラフトにも力を入れている。
『和』の心、"Reform, Remake, Reuse"
「最近は、簡単にものを捨てることが当たり前になっていますけど、ものを大切に使うことをもう一度見直してもいいのではないかなあと漠然とは思っていました」。クラフトを始めたのは、日本の実家に母親が洋裁をしていた頃の布の残り切れがたくさん余っていたのを見つけた時。「きれいな布なので捨てるのはもったいないし、何かに使えないかと思って」というのがきっかけだった。
現在は、和布、古布、着なくなった着物の生地を使って、スカーフやブローチ、風呂敷、ワインカバーなどを作っている。クラフトするなら、『和』をテーマにしたかったという。それは単に和風というのではなく、日本人が昔から持っていた、『ものを大切に使う心』を一緒にメッセージとして込めたかったからだ。「『和』にしたかったのは、材料や形だけではなくて、その使い方、"Reform,
Remake, Reuse"という日本人が大切にしてきた文化も一緒に伝えたいと思ったからです」。古いものから新しいものを作る。タンスの奥に眠っていた着物に、もう一度命を吹き込む。
制作するものは実用的なもの、一年中手軽に使えるものにこだわった。「着物からワンピースを作ることもできるのですが、実際に作ってもあまり着ないんですよね。それよりは、もっと実用的でいつでも簡単に身に着けられるものがいいのかなと思って、スカーフやブローチにしてみました」。
身近なものにすると、思い出の服をいつでも身につけられるというのもうれしいことのひとつ。「タンスに眠っている着物が蘇るだけではなくて、その思い出も一緒に身につける感じも素敵なのではないかなと思います」。
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古布、和布、着物の生地を使ったスカーフとブローチ。組み合わせ自由
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「心和む空間に」B&B花みずき
『和』は、『やわらぐ』、『なごむ』とも読む。着物の生地を使うことが和風なのではなく、その思いが『和』の風情を人々に楽しませる。それは、B&B経営においても同じ。「おもてなし」の心が来る人を和ませる。
料理はオーガニック玄米菜食。中でも自家製天然酵母を使って焼く手作りパンは人気の一品。パンを焼く日は、それを目当てにわざわざ買いに来る客もいるほど。「それほど大げさなことではないんです。ただ、ゆっくりと寝かせて作るので毎日は焼けなくて」。
こうして手間暇かける自家製天然酵母も、オーガニック玄米菜食料理も、リフォームクラフトも、基本は同じ。「私たちの体や心にいいことは、地球にもいいと思うんですよね。今は何でも簡単に手に入って、簡単に捨てます。食べ物は地球の裏側から遠い旅をして私たちの口まで届きます。でも、それって何か違う気がするんですよ。ほんのちょっと周りを見回して手を伸ばせば、おいしいものや新しいものは手の届くところにあると思うんです」。
食材はなるべく地元のものを使う、旬のものを楽しむ、古いからとすぐに捨てずにリフォームしてみる、少し意識を変えるだけで自分の周りの世界がほんの少し良くなる。『ロハス』な日常。そんな生活の楽しみ方もいいのではないかと、バンクーバーで始めたB&Bを通じて伝えていけたらと思っている。
「今はまだまだ試行錯誤の繰り返しで手探り状態ですけど、それでもここで楽しく時間を過ごしてもらって、ほんの少し生活を見つめなおすきっかけになってくれればうれしいと思っています」。
これからも『和』の優しさをバンクーバーの人々に伝えていきたいといろいろとアイデアを練っている。まずはクラフトを紹介するとともにその思いを知ってもらうこと。「とりあえず英語のパンフレット作りからです」と言って笑顔を見せた。
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クラフト制作の中でも、最も気に入っているのがこのカバン。肩掛け用と手提げ用の2種類。どちらも大きくてゆったりサイズ
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B&B、クラフトについての問い合わせ先
連絡先:604‐980-8860 hiromi@hanamizuki.ca
クラフトは販売もしている。
(取材 三島直美)
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